観た人を幸せな気持ちにさせる作品をジャンル問わず作り続ける【Sayuri Nagakura】

クリエイターインタビュー

BONATHIAで活躍するクリエイターの方をご紹介する特集。今回は、Sayuri Nagakuraさんをご紹介します。アーティスト活動を始めたきっかけや制作、これからの目標などを伺いました。

日本で作品をつくり始めメキシコでもアーティストとして活動

―Nagakuraさんは昔から絵を描くのは好きだったのですか?
小さい頃から好きで、幼児期は小さい丸を紙いっぱいに描くのがお気に入りだったそうです。アートを仕事や趣味にしている親族も多く、環境や遺伝の影響もあるかもしれません。

―本格的にアーティストとしての活動を始めたのはいつ頃ですか?
きっかけをお話しすると、13年程前馴染みの画材店の店主さんが「個展をやってみたら?」「こういうコンペやギャラリーがあるよ」とアドバイスくださって。地元で活躍される画家の方を紹介いただき販売、活動など色々相談させていただきました。また、静岡で個展を2度開催、原画販売、受注販売を開始しました。

―初めて作品が売れたときのことを教えてください。
初めていただいたオーダーを思い出します。70代の女性でした。彼女の愛猫5匹を描いたのですが、緊張しました。絵柄は未だ定まっていませんでしたし、オーダー内容は抽象的でそれを表現できるか不安でした。完成後お渡しするととても喜んでいただけてホッとしたのを覚えています。
今はオーダーの際ある程度の数が揃った自分の作品を見ていただけますし、打合せの要領も分ります。どのモチーフをどんなバランスで配置するのか、どの額にするかなどクライアント様とお話しするのは楽しい時間と感じます。
現在メキシコで暮らしていますが、引き続きオーダーのご依頼を承っています。

―日本からメキシコに引っ越されるとなると、大転換ですね。
はい、移住は7年前にしました。メキシコは思春期を過ごしたり、短期留学をしたりと縁がある場所です。私が住むアグアスカリエンテスは気候が良く気持ち良い日が多いので集中して制作できています。家の中に日の光がたくさん入り、いつも横には猫がいて。創作意欲がわきます。

―SNSはInstagramを使ってらっしゃいますよね。
はい。数回バズって、短い期間にフォロワーさんが4000人以上増え、びっくりしました。システムエラーか、何かの事件に巻き込まれたのかと思って大慌てしたことがあります。

Instagramは自分の作品を載せるだけでなく、他のアーティストの方の作品を見て勉強する場としても活用しています。好きなアーティストさんは沢山いますが、武田優作さんや原太一さん、青山ひろゆきさんなどは特に好きです。

観た人がポジティブな感情を持つ作品を制作する

―現在、BONATHIAにて様々なアイテムを手掛けてくださっていますよね。
ありがとうございます。実はわりと長い期間、原画販売にこだわっていました。でも「もっと身近に絵を楽しみたい」「こういう物があったらいいのに」というご意見をいただくことが増えて。そういうお声があるならと原画販売以外の分野にチャレンジしてみたところ、良いリアクションをいただきました。
身近なアイテムから親しんでいただき、いつか原画を手に取っていただくという事に繋がれば、と思うようになりました。

―原画でもアイテムでも、Nagakuraさんの作品は動物がモチーフですよね。
長い間、花や魚を描いていましたが、動物を描きたいという気持ちはずっとありました。その思いを強くしたのがドイツ人画家ミヒャエル・ゾーヴァとの出会いです。彼の描く動物たちは表情豊かでとても魅力的。憧れました。
これまで自然や動物の美しいデザインへの賞賛と畏敬の念の表現に注力して徐々に自分のスタイルをつくり上げてきました。最近では、多くの方から「これがあなたの絵」と言っていただけて嬉しいです。

―作品を作るときに心掛けていることはありますか?
クリアーで優しい気持ちなる世界。ただ明るいというよりも落ち着いて安らぐ、良い意味でそれぞれの思考に入り込むような世界を作りたいです。絵の中に潜り込むように。
作品購入者様から、「絵を見ると笑顔になる」という言葉をいただけると本当に嬉しいです。絵を飾った様子やご本人の写真を送ってくださる方もいらっしゃいます。力が湧くのを感じますし制作の原動力になります。

作者自身が楽しんで制作し、ポジティブな感情を込める

―Nagakuraさんはどのくらいのペースで制作されていますか?
大きさにもよりますが月に2〜4作品くらいでしょうか。度々苦戦するのは構図や絵柄のデザインです。期間は例えば、ですが、デザインと下書きに数日、アウトラインに1日、着色や細かいペン入れ1、2週間程というのが大まかな流れです。

―途中で行き詰ることはありませんか?
たまに漠然と「良いものを描きたい」という気持ちが生まれて、その思いに圧倒されそうになることがあります。でも結局描くしかないので何かを描いてみる。思うようにいかない時は絵のことを忘れて映画や音楽の世界に行きます。その後ネットに掲載されている好きな作家さんたちの作品を眺めたり、新しいモチーフを観察したりSNSに掲載した中で評判が良いのはどんな作品か分析したりもします。

―制作のなかで、どんな瞬間が楽しいですか?
動物の目や毛、植物の線を描いている時です。細かい部分に集中しているときはとても楽しく、鼓動が速まるのが分かる時もあるくらいです。感情が高まって気付くと涙していたり。
配色を考え水彩絵の具を使う時間も好きです。パレットの中で好きな色同士が重なって離れて散らばるのを眺めるのも好きな瞬間です。
作品の空気感は観る方に伝わると思っていて。気持ちよく描けなかった作品は捨ててしまうこともあります。

―そこはプロ意識というものに近いのかもしれませんね。
趣味としてなら自由に描いても良いと思いますが、お金を頂く場合はクライアント様の意向を汲んで応じることを最優先させます。自分のスタイルとクライアント様のご要望をいかに良いバランスで融合させるかを大切にしています。

原画にこだわらず様々な形でデザインを手掛ける

―Nagakuraさんにとって、作品つくりとはどんな意味を持っていますか?
私を形成する大きな一側面、でしょうか。制作無しの日々は考えられないですし、描く世界観を好んで観てくださる方々と思いを共にできることが嬉しいです。
私は会話があまり得意ではないんですが、絵には言葉に出来ない思いをのせられます。私自身の代わりに雄弁に語ってくれます。もちろん伝わらないこともあるので全てを頼ることはできませんが、一つの言語として良きパートナーだとも感じています。

―最後に、今後の目標について教えてください
絵を描き続けること、インテリアアイテムやアパレルなどグッズの幅を広げられたらと思います。
ラベルデザインや、機会があったらミュージシャンの方の作品に関われたら嬉しいです。

―チャレンジしたいものがたくさんあって素晴らしいですね。
ありがとうございます。様々なジャンルで作品をつくり続けていきたいです。

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