もくじ
ブランケット制作は「事前準備」が成功の9割を決める
オリジナルブランケットを初めて作る方にとって、「思っていたものと全然違う仕上がりになってしまった」という失敗談は決して珍しくありません。デザインに時間をかけたのに、実際に届いた商品が色あせて見えた、柄がぼやけていた、サイズが想定より小さかった…。こうしたトラブルのほとんどは、制作前の知識不足が原因です。
この記事では、ブランケット制作を初めて依頼する個人クリエイターや企業担当者の方向けに、失敗しないために絶対に押さえておくべき注意点を5つに絞って解説します。読み終えたあとには、自信を持って入稿・発注できる状態になれるはずです。
注意点① 解像度は「350dpi以上」を必ず確認する
ブランケット制作における最もよくある失敗が、画像の解像度不足によるぼやけ・にじみです。スマートフォンで撮影した写真やSNS用にリサイズした画像は、一見きれいに見えても実際の印刷サイズでは粗くなることがほとんどです。
ブランケットは他のグッズと比べてサイズが大きい(一般的に100cm×70cm〜140cm×100cm程度)ため、解像度の粗さが特に目立ちます。デザインデータを用意する際は、実寸サイズで350dpi以上を維持することを必ず確認してください。Photoshopなどの画像編集ソフトで「画像解像度」を確認する習慣をつけるだけで、この失敗はほぼゼロにできます。
また、イラストレーターなどのベクターデータで作成した場合は解像度の概念がないため拡大しても劣化しません。可能であればベクター形式での制作をおすすめします。
注意点② 色の見え方は「モニターと印刷で必ず異なる」と理解しておく
「モニターで見たときの色と全然違う…」という声も非常に多い失敗のひとつです。これはモニターがRGB(光の三原色)で色を表現するのに対し、印刷はCMYK(インクの四原色)で色を再現するためです。特に蛍光色に近いビビッドなカラーや鮮やかな青・赤は、印刷時にくすんで見えることがあります。
対策としては、以下の2点を実践してください。
- デザインデータのカラーモードをCMYKに変換してから入稿する
- 気になる色についてはサンプル発注(1枚注文)で仕上がりを事前確認する
特にノベルティとしてブランケットを大量発注する企業担当者の方は、本注文の前に必ずサンプルで色確認を行うことを強くおすすめします。数十枚・数百枚納品されてから色味のズレに気づいても、取り返しがつきません。

注意点③ 「ブリード(塗り足し)」の設定を忘れずに
端までデザインが入るブランケットを制作する場合、ブリード(塗り足し)の設定は必須です。ブリードとは、仕上がりサイズの外側に余分なデザインを延長して配置することで、裁断時のズレによって白フチが出るのを防ぐ処理です。
一般的に、ブランケットの場合は仕上がりサイズの各辺に3〜5mm程度の塗り足しを設けることが推奨されています。印刷会社のテンプレートを使用する場合はあらかじめ設定されていることも多いですが、自作のデザインデータを持ち込む際には必ず確認しましょう。
また、重要なテキストやロゴは仕上がりサイズの内側5mm以上の位置に配置するのがセオリーです。端ギリギリに配置すると、裁断のズレで文字が欠けるリスクがあります。
注意点④ 素材・製法の違いを理解してから選ぶ
ブランケットの制作方法には大きく分けて「昇華転写プリント」と「ジャガード織り」の2種類があります。それぞれ特徴が大きく異なるため、用途に合わせて選ぶことが重要です。
昇華転写プリントは、フルカラーの複雑なイラストや写真を鮮やかに再現できる方法です。グラデーションや細かいデザインにも対応しており、個人クリエイターが自分のイラストをそのままブランケットにしたい場合に向いています。ただし、白いポリエステル生地への印刷が基本となるため、生地の色を活かしたデザインには不向きです。
ジャガード織りは、糸そのものでデザインを表現する製法で、高級感と耐久性に優れています。企業のノベルティや記念品として長く使ってもらいたい場合に適していますが、表現できる色数に限りがあり、複雑なグラデーションの再現は難しいという特性があります。
注意点⑤ 納期・ロット数は「余裕を持った逆算」で決める

「イベント当日に間に合わなかった」というケースも、初回発注では非常に多いトラブルのひとつです。ブランケットは他の薄手グッズと比べて製造に時間がかかり、通常でも入稿から納品まで10〜20営業日前後かかることが一般的です。繁忙期(年末・年度末・展示会シーズン)はさらに時間がかかる可能性があります。
初めて制作する際の納期管理として、以下のスケジュールを目安にしてください。
- 使用予定日の6週間前:デザインデータの完成
- 使用予定日の5週間前:入稿・サンプル確認(必要な場合)
- 使用予定日の2〜3週間前:本注文の入稿完了
- 使用予定日の1週間前:納品・内容確認のバッファ
また、ロット数(最小発注数量)についても事前確認が必要です。業者によっては1枚から対応可能なところもあれば、50枚・100枚からという設定のところもあります。個人クリエイターが少部数で試したい場合と、企業が大量発注する場合では選ぶべき業者も変わってきます。
まとめ:5つのポイントをチェックリストとして活用しよう
初めてのブランケット制作で失敗しないために押さえるべき注意点を振り返ります。
- 解像度は実寸サイズで350dpi以上を確保する
- 色はモニターと印刷で異なることを理解し、CMYKで入稿・サンプル確認を行う
- 端まで柄が入るデザインはブリード(3〜5mm)を設定する
- 昇華転写とジャガード織りの違いを理解し、用途に合った製法を選ぶ
- 納期は使用予定日の6週間前からスケジュールを組む
これらを入稿前のチェックリストとして活用することで、仕上がりのトラブルを大幅に減らすことができます。BONATHIAでは入稿データのチェックサポートも行っており、初めての制作でも安心して進めていただける環境を整えています。思い描いたデザインを、ぜひ高品質なブランケットとして形にしてください。
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