もくじ
エコバッグ制作における著作権トラブルは「知らなかった」では済まない
オリジナルエコバッグの制作は、個人クリエイターから企業のノベルティ担当者まで、幅広い方々に人気の高いグッズ制作のひとつです。しかし、デザインを考える際に「このイラストを使っても大丈夫かな?」「有名なキャラクターをアレンジしたらどうなるの?」と不安を感じたことはないでしょうか。
著作権侵害は、故意でなくても法的責任を問われることがあります。「知らなかった」「少しアレンジしたから大丈夫だと思った」という言い訳は通用しません。グッズを販売したり配布したりする前に、しっかりとした知識を身につけておくことが重要です。
この記事では、エコバッグ制作で著作権トラブルを避けるための具体的なチェックリストをご紹介します。制作をスタートする前に必ず確認してください。
著作権の基本:エコバッグ制作で知っておくべき3つのポイント
① 著作権の保護期間は「著作者の死後70年」
日本の著作権法では、著作物の保護期間は著作者の死後70年とされています(2018年改正)。たとえば、1950年以前に亡くなった著作者の作品は、現在パブリックドメイン(著作権が消滅した状態)になっているケースが多くあります。ただし、海外の著作物については各国の法律が適用されるため注意が必要です。
② 「アレンジ」「トレース」は著作権侵害になる可能性が高い
既存のイラストやデザインを「少し変えた」「自分なりにアレンジした」場合でも、元の作品の著作権者の許可がなければ二次的著作物として著作権侵害になり得ます。特にキャラクターのトレースや、有名なロゴの模倣は非常に危険です。
③ フリー素材にも「利用規約」がある
「フリー素材だから何でも使える」と思っている方は要注意です。フリー素材サイトによっては、商用利用禁止・加工禁止・クレジット表記必須などの条件が設けられています。利用前に必ず規約を確認する習慣をつけましょう。

エコバッグ制作前に使う「著作権トラブル回避チェックリスト」
以下のチェックリストを活用して、デザイン素材ごとにひとつずつ確認してください。すべての項目に「問題なし」と答えられる状態になってから制作・販売・配布に進みましょう。
【チェック1】使用するデザインは自分が一から制作したものか?
□ 自分でゼロからデザインしたイラスト・図案である
□ 他者の作品を参考にした場合、独自性が十分に担保されている
□ 他者の著作物をトレース・模写していない
他者の作品をそのまま使うのはもちろん、「インスパイアされた」デザインであっても、元の作品との類似度が高い場合はトラブルのリスクがあります。自分のオリジナリティを大切にしましょう。
【チェック2】フリー素材・ストック画像を使う場合の確認事項
□ 商用利用が許可されているか確認した
□ グッズ(物販)への使用が規約上認められているか確認した
□ クレジット表記が必要な場合、表記の場所・方法を把握している
□ 複数サイトの素材を組み合わせる場合、それぞれの規約を確認した
特に注意が必要なのは「商用利用可」と書いてあっても「物品への印刷は別途ライセンスが必要」というケースです。AdobeStockやShutterstockなど有料サービスでも、グッズ制作には拡張ライセンスが必要な場合があります。
【チェック3】キャラクター・ブランドロゴ・有名人の肖像に関する確認
□ 漫画・アニメ・ゲームのキャラクターを無断で使用していない
□ 企業ロゴ・商標を無断で使用していない
□ 有名人・タレントの写真・イラストを無断で使用していない
□ 公式の二次創作ガイドラインを確認し、その範囲内での使用である(販売目的の場合は特に厳格に確認)
一部のコンテンツホルダーは二次創作ガイドラインを公開しており、「個人の非商用利用に限り認める」としているケースもあります。ただし、これは販売には原則適用されないことがほとんどです。企業ノベルティとして配布する場合も「配布=商用利用」とみなされることがあります。
【チェック4】フォント(書体)の著作権確認
□ 使用するフォントの商用利用・印刷物・グッズへの使用が許可されている
□ フォントの利用規約を公式サイトで確認した
□ 有料フォントの場合、適切なライセンスを購入している
フォントは見落とされがちな著作権リスクです。「Windowsに最初から入っているフォント」でも、商用グッズへの使用が制限されているものがあります。Google FontsやOFLライセンスのフォントは比較的自由度が高いため、積極的に活用するとよいでしょう。

【チェック5】写真・画像素材の確認
□ 自分が撮影した写真のみを使用している(または適切なライセンスを取得している)
□ 写真に映り込んでいる人物の肖像権に問題がない
□ 建物・芸術作品が写真に含まれる場合、その著作権・商標権を確認した
特に「街中で撮影した写真」には、他人の顔・車のナンバー・有名建築物などが含まれるケースがあります。商用利用の場合、これらの扱いには細心の注意が必要です。
BONATHIAを利用する場合のデザインデータ入稿時の注意点
BONATHIAのオリジナルグッズ作成サービスでエコバッグを制作する際も、入稿いただくデザインデータの著作権は発注者様ご自身が管理・確認していただく必要があります。「印刷会社に任せれば問題ない」というわけではなく、著作権の確認責任はデザインを作成・使用するお客様側にあります。
BONATHIAでは、入稿データに明らかな著作権侵害が疑われる場合は制作をお断りするケースがありますが、すべてのケースを網羅的にチェックすることは困難です。上記のチェックリストを活用し、安心・安全なグッズ制作を進めてください。
トラブルが起きてしまった場合の対処法
万が一、著作権侵害の指摘を受けた場合は、以下の手順で冷静に対応しましょう。
- 販売・配布を即時停止する:被害の拡大を防ぐために、まずグッズの流通を止めます。
- 証拠を保全する:問題になったデザインの出所・素材の取得経緯などを記録・保存します。
- 専門家に相談する:著作権に詳しい弁護士や弁理士へ早めに相談することを強くおすすめします。
- 著作権者と誠実に交渉する:侵害が事実であれば、誠意をもって対応し、和解に向けた交渉を進めます。
著作権トラブルは精神的・金銭的なダメージが大きいものです。事前のチェックを徹底して、そもそも問題が起きない体制を整えることが最善の対策です。
まとめ:「確認する習慣」がクリエイターと担当者を守る
著作権の問題は複雑に感じるかもしれませんが、基本的な考え方はシンプルです。「自分が作ったもの、または使用許可を得たものしか使わない」というルールを徹底するだけで、ほとんどのトラブルは防げます。
個人クリエイターとして自分のデザインを販売したい方も、企業のノベルティ担当として大量発注を検討している方も、このチェックリストを制作フローの中に組み込んでください。素材選びから入稿まで、ひとつひとつ確認することが、長く安心してグッズ制作を続けるための土台になります。
BONATHIAでは、エコバッグをはじめとする多彩なオリジナルグッズを小ロットから制作可能です。デザインが完成したら、ぜひお気軽にご相談ください。安心して制作をスタートできるよう、スタッフがサポートいたします。
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